出張広報くんです。
今回は、現代広告事情の核心的な部分のお話をしていきます。
販促やPRなど、広告には“嘘”がつきものです。
例えば
「表示価格以外、一切のご料金を頂きません!」の表記で実際は違ったり… ⇒虚偽広告
「今までになかったこの効果!」と過度の期待を煽ったり… ⇒ 誇大広告
このような広告もかつてはスルーされていたものです。
あいまいな表現や期待を煽ることで、消費者を欺き、来店・商品購入をさせるやり方です。これらは消費者からの被害報告などによって、順次改定されてきました。
飲食業界にもこうした虚偽広告や誇大広告が及ぼした影響というのは少なからずあるのです。
中国から輸入したお肉を国産と表記したり… ⇒産地偽装
消費期限を偽って表記したり… ⇒期限表示偽装
2007年の伊勢の赤福製造日・消費期限不正表示の事件などは記憶に新しい部分です。
さらに広告的な部分のみならず、2008年には中国から輸入した餃子に農薬が混入された「毒餃子事件」、また2011年の焼肉酒家えびすのユッケ集団食中毒事件など、防げるべくして起きた食の事件は後を耐えません。
こういった社会情勢の中で、消費者(エンドユーザー)はますます食に対して、慎重になっています。
ここで、大きく飛躍したのが、食ベログという口コミサイトです。
「本当にこのお店は大丈夫?」「ちゃんとしたもの出してるの?」
さらに、不況下の中では「(せっかく4000円払うなら)ちゃんとしたものを食べたい!」
そういった消費者のニーズを、今までのお店・媒体からの一方的な発信でなく、消費者同士の「口コミ」という形でアクセスを伸ばしたのが食ベログです。
しかしこの食ベログも2012年の1月に、ユーザーが自由投稿できることを悪用した業者(主にIT関係の業者)による一般口コミを装ったやらせ評価(業者に対して金銭を払えばその対価として5点満点を大量に付けるなど)が行われていたことが発覚したと発表したことで、ますます消費者はお店選びに対して、慎重に慎重を期するようになっているのが、現代の飲食店販促です。
長くなってすいません。。。。。。汗
要は、まさに「現代飲食店販促において“嘘”は一切通用しない」
ということです。
食べログの台頭によって、食べ歩きというトレンドが定着しました。
信用性の高い口コミ情報を手軽に入手し、「次はあのお店に行ってみよう!」という食の好奇心が飛躍的に高まりました。
すなわち、消費者の求めるものの価値レベルが高まったことが言えると思います。
消費者が賢くなったのです。
お店に行く場合に、あらかじめ取れる情報はインターネットでしっかりと入手して、雰囲気や価格のみならず、ちゃんとした食材を提供しているか、サービスはよさそうか、など賢く慎重に調べてから来店するという時代になったのです。
今の消費者には嘘は見抜かれます。
仮にそのとき見抜かれないとしても、必ず後でしっぺ返しが来ます。(これについてはまた今度。笑)
と、言うことで、虚偽広告や誇大広告のような嘘をつく広告のやり方ではなく、最新の情報メディアとアイディアを駆使し、より工夫を凝らした広告を打ち出す時代に突入したのです。
この大前提の中で、細かな広告の仕掛けについて、考えていくことにしましょう。
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